栄養素の説明 - 脂質

脂質の種類と働き

脂質は、炭水化物・タンパク質と並び、体内でエネルギー源となる大切な栄養素です。

脂質には、常温で固まるもの固まらないものがあり、固まるものは肉に、固まらないものは魚や植物に多く含まれます。どちらも体には必要であり、一方に偏らないようバランスを摂って食べる事が大切です。

常温で固まるもの
(飽和脂肪酸)

バター、ヘット(牛脂)、
ラード(豚脂)など
動物性油脂

常温で固まらないもの
(不飽和脂肪酸)

オリーブ油、シソ油、
魚油など
 

不飽和脂肪酸の中の、リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸などは体内でつくることができず、食品から摂取することが必須となります。

DHA、EPAも
食品から摂取すべき
必須脂肪酸

脂質の主な働き

  • 身体に蓄えられ、必要に応じて分解されエネルギーになる
    エネルギー源として体温の調節や、働く力となります。少量の脂質で多くのエネルギーを得ることができます。
  • 細胞膜や脳神経組織をつくる材料となる
  • ホルモンの材料になる
  • 炎症に関係する物質のもとになる

不足すると・・・

発育の妨げとなり、体温を保つ熱や、活動する力も弱まり、身体の消耗が激しくなります。また、脳も脂質(コレステロール)でできているため、コレステロールが低い方にうつ病が多いなどの報告もされています。

脂質を多く含む食品

青魚、ナッツ、脂つきの肉、バター、オリーブ油など

食品 和牛バラ肉
(脂身つき、生)
サンマ
(可食部、焼き)
生クリーム
(純脂肪)
くるみ
1食当たり
使用量
100g 中1尾
(80g)
1/4パック
(50g)
5粒
(5g)
含有量 50.0g 19.9g 18.0g 3.4g

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